【はじめに】 基本的に、ここで書くのは言葉的な解釈だけです。「曲のテーマ」とか「メッセージ」とかは聴いたひとそれぞれが感じるものなので、そのあたりの考察にまでは踏み込まないようにしたいかなと思います。

THE LIVING DEAD
BUMP OF CHICKEN
トイズファクトリー
2004-04-28



【歌詞の大まかな意味】

にせものにしか見えないような、明らかに嘘くさい宝の地図を、
彼は宝物のように大事に持っていた。
「ものすごい財宝の隠し場所を示した地図に違いない」
そう信じてはいたが、実際に探しに行くことはなかった。
けどようやく、彼は地図が本物かどうかを
自分で確かめに行こうと決心する。

まわりはみんな、彼をこう評して悪口を言った。
「ありもしない夢にまどわされている人間だ」

軽々しく人の価値を決めようとするやつらめ。
この世界を支配する神様にだって、彼をバカにする権利はないんだぞ。


彼は時間をかけて自分の乗る船を作った。
へたくそな出来だったが、
世界に挑むための道具を初めて手に入れたわけだ。
船に荷を積み込み、別れの挨拶を済ませると、
朝日に染まる空の下で船を出した。
胸の高鳴りに思わずこぶしを突き上げ、声をあげた。
にせものにしか見えないような、明らかに嘘くさい宝の地図も、
大事に持っているだけの価値がある。
ありえないような壮大な夢も希望も、
信じさえすれば現実の体験談と変わりはないんだから。

人々はみんな、彼をねたんで悪口を言った。
「あんな船、波にのまれて沈んでしまえ」

軽々しく人の決意を邪魔しようとするやつらめ。
彼自身があきらめない限り、夢への挑戦が終わることはないんだぞ。


絶体絶命の時こそ、手には最強の武器が握られているもんだ。
投げれば狙ったものを必ず刺し貫くという、魔法の槍(やり)が……。


輝く海を進んでいく彼の船に向かって、
みんなはいつの間にか手を振っていた。
そしていつか自分の手で破り捨ててしまった夢の切れはしを、
また探して拾い集めようとしはじめた。

軽々しく自分の価値を決めようとしたやつらめ。
もしこの世界を支配する神様が君をバカにしたとしても、
俺は絶対にそんなことしないぜ。
今、君より一足先に船出して、嵐のような困難の真っただ中にいる彼の船は、
神様だってぜひとも助けたいと思うほど素晴らしいものなんだから。



【補足】
 グングニルとは北欧神話の最高神オーディンの投げ槍(やり)で、戦場に投じられるとただちに勝敗が決する魔法の武器。