【はじめに】 基本的に、ここで書くのは言葉的な解釈だけです。「曲のテーマ」とか「メッセージ」とかは聴いたひとそれぞれが感じるものなので、そのあたりの考察にまでは踏み込まないようにしたいかなと思います。

RAY(通常盤)(予約特典ステッカー無し)
BUMP OF CHICKEN
トイズファクトリー
2014-03-12



【歌詞の大まかな意味】

ずっとなりたいと思ってきたのは、こんな今の自分だったっけ。
大切な理想だと思っていた。
でも実際はそう思い込もうとしていただけで、本音では違っていた。

もう、その古い理想に意味はないのだと、はっきりさとってしまった。
捨てるしかないのだとわかってしまった。

これって自分の意志が弱くなったから? 自分が自分でなくなったから?
問題は複雑に見えて、でも、答えは単純なこと。
古ぼけた理想を、ずっとだいじにしていただけ。
理想は、いつかその時を通りすぎて、過去のものになる。
全部捨ててしまえば、どこにでも行けるんだ。

いくら別れを重ねたって、出会ったことは忘れられない。
昔の自分と決別しようとしたところでむだってこと。
あなたが変えたいと思った、昔のあなたのことは、絶対に忘れることができないから。

 

「理想の自分」とはずっと一緒にいると思ってた。
だけど本当はずっと別の場所にいたと気づいた。
長い付き合いで仲も良かった…いや、そうでもなかったかも。
いろいろなことを思いながら、さよならと手を振る。

向こうに忘れられたって、こっちが忘れなければそれでいい。
…そんな思いもいつか忘れてしまうかもしれないけど、
必要なときが来たら、思いだすこともあるかもね。

今この瞬間が過ぎたって、また別の今が来る。そうやって今はずっとつながってる。
昔のあなたを変えたいと思っていたあなたも、結局ずっと変わらないままだね。
捨てないといけないとはわかってた。
ぐずぐず先延ばしにしていたいだけだった。
いい加減お別れします! そう言いつつ、いつもの言い訳でまた先延ばし。
私に必要だったのは、勇気じゃなくて、これではだめなんだという本当の危機感。
ほら、すべてを照らす朝が来る。

する理由どころか、していること自体が自分でもよくわからなかったのに、
その意味を誰かに認めてもらいたかった。
どうせ、なぐさめの言葉なんて信じないのに。

自分を別の何かにしようとしても、そんなことできるわけがない。
理想を叶えて変わったあなたのことも、あなたはやっぱり前と同じく、
嫌いなままだったでしょう?

何度も別れを経験したって、まだまだ出会いはたくさん待っている。
あなたはまだ、本当の理想に出会えていない。
それは、昔のあなたを変えたいと思った、もうひとりのあなた。

その人はまだ誰にも出会っていない。
今もどこかで、たくさんの別れの先で、あなたが会いにくるのをずっと待っている。

 

【補足】
・二番のAメロは他人との別れを歌っているとも思えますが、ここでは曲全体の流れを考えて解釈しています。

※ 2018/02/05更新