【はじめに】 基本的に、ここで書くのは言葉的な解釈だけです。「曲のテーマ」とか「メッセージ」とかは聴いたひとそれぞれが感じるものなので、そのあたりの考察にまでは踏み込まないようにしたいかなと思います。

メーデー
BUMP OF CHICKEN
トイズファクトリー
2007-10-24



【歌詞の大まかな意味】

自分のことが嫌いになってしまったあなたの中から、
「助けて」と、声にならない呼び声がした。
僕はこんなにあなたの近くにいるのに、
その声はとても遠くから聞こえた。
だって、それはあなたに嫌われてしまった、
あなたの内側にいるもう一人のあなたの声だったから。

一人ぼっちで救助を待つその人を探して見つけたのは、
何のことはない、ただの水たまり。
だけど、もしこれが人間の心だったらと考えてみる。
外からは浅く見えたとしても、
その下には無限に大きな世界が広がっているのかもしれない。

救助を求められたのが僕なのか、僕じゃないのか、
そんなことはどうでもいい。
大切なのは、今そこに助けを呼ぶ人がいるということだ。

あなたの深い心の奥底まで、僕にたどり着く力があるだろうか。
だけどあなたが隠してしまった本当のあなたを、
見つけるまでは諦めたくない。
心に深く入り込むほど苦しさは増す、
けれどその分、僕は本当のあなたに近づいていける。
外の世界へ出る時は、僕ら二人一緒だ。



僕があなたの呼び声を聞いたのと同じように、
あなたも僕の無意識の「助けて」を聞いてくれた。
もし、あなたも僕の心に入って来てくれるなら、
自分を好きになる代わりに、お互いを愛そう。
その愛された気持ちを、また相手に伝えよう。
そうすれば、自分自身を愛する気持ちを、
僕はあなたの代わりに伝えてあげられる。

みんな別々の存在で、同じ人は一人としていない。
だからこそ孤独になった時、
自分とは違う手の温もりに気付くこともできる。

あなたの心に入り込むということは、
あなたが隠していた悩みや苦痛も全て知ってしまうということだ。
僕はそれに耐えられるだろうか。
でも、あなたに辛い思いをさせる分、
僕も一緒に同じ思いをするよ。
痛みや辛さを、分けあって半分ずつにできないなら、
いっそ二人分にしてお揃いにすればいい。


僕だって、あなただって、
自分の心を見つめるのは怖い。
見せることも怖い。
相手の心を覗くのだって怖い。
それが分かっていながら、
心の奥底に隠した本当の自分たちは、
お互いに向けて、切実な救難信号を送り続けていた。
どうか気付いて…と。



「助けて」の合図が響き渡る、あなたの心の奥深く。
こんな隅っこに隠れていたんだね。
近くに来て。逃げなくても大丈夫。
手で触れて、あなたからの預かり物を届けるよ。
あなたに愛された気持ちを、そのままあなたに贈り返すよ。

恐れず、僕の手をとって欲しい。
そのままあなたを、この心の奥底から引っ張り出すから。
もう疑わなくていいから。
こんなに深く沈んだ場所からでも、必ず上がってみせるよ。
あの明るい世界で生き直す時は、僕ら二人一緒だ。