Butterflies(通常盤)
BUMP OF CHICKEN
トイズファクトリー
2016-02-10



【はじめに】 基本的に、ここで書くのは言葉的な解釈だけです。「曲のテーマ」とか「メッセージ」とかは聴いたひとそれぞれが感じるものなので、そのあたりの考察にまでは踏み込まないようにしたいかなと思います。


【大まかな意味】

急な雨が屋根を打って、窓の外の世界を洗うように降った。
何もない手の中を眺めるだけで時間が過ぎる。

たとえるなら、君は暗い空の向こうから僕を照らした稲光だった。
強く輝いてはくれたけど、でも一瞬のうちに消えてしまった。

どんどん過ぎていく時間の中で思う。
あとどれくらい時間が経てば、君のいない日常を普通に思えるだろうって。

君のぬくもりも、何度も聴いた声も、君の存在そのものも、
いまは宝石のように輝く思い出。
それを忘れたみたいに僕は笑っているし、もう泣かなくもなったけど、
やっぱりそれを、まだ夢に見てしまう。


そんな夜を過ごしても、明るい朝はやってくる。
能天気な太陽は、僕のことなんか気に掛けてはくれない。
背中を丸めて光から顔をそむける。
ぱっとしない顔をしてるって? お前には関係ない。

また一日が始まる。ただできることをやっていくだけ。
僕の意思とは関係なく流れていく日々を、ただ過ごしていくだけ。
だけど止めることはしない。
生きれるところまで生きてみるつもり。
進めるところまで進んでみるつもり。

できるかな。できると思う。だってこんなに寂しいんだから。
時間が経っても忘れられない寂しさのおかげで、君を忘れずにいられるから。
振り返るつもりはない。君は後ろからただ見ていてほしい。
僕は強い人間じゃないけど、かといって君がいなくちゃ何もできないほど、
弱い人間でもないから。


君は一瞬のうちに消えた稲光。君の足跡は雨で流れた。
だけど僕のまぶたのうらに、手のひらの感覚に、交わした言葉の中に、
君がいた証拠は確かに残っている。


君が見たことのない世界が、時間とともにどんどん増えていく。
君のことを知らない世界が、君を置き去りにして進んでいく。
だけど君の知っている僕はまだここにいる。
僕は……やっぱり君に会いたいよ。

僕は一人じゃない。君が思い出の中にいてくれるから。
なんて、いつも思っていられるわけじゃない。
寂しさはやっぱりあるから。
答えがないとわかっているのに、名前を呼んでしまう。
いまはもういない君の輪郭をなぞるように、空気をなでてしまう。

君のぬくもりも、何度も聴いた声も、君の存在そのものも、
いまは宝石のように輝く思い出。
それを忘れないから、僕は笑っていける。
もう泣かなくなったけど、ずっと君といる。

君の存在は、宝石のように輝く思い出。


【補足】
・とくに曲の最初は、「宝石」を単純に光り輝くものと見るのではなく、冷たくて形を変えられないものと見ているようです。

※ 2018/02/05更新