【はじめに】 基本的に、ここで書くのは言葉的な解釈だけです。「曲のテーマ」とか「メッセージ」とかは聴いたひとそれぞれが感じるものなので、そのあたりの考察にまでは踏み込まないようにしたいかなと思います。

ユグドラシル
BUMP OF CHICKEN
トイズファクトリー
2004-08-25



【歌詞の大まかな意味】

ものものしくやってきた空っぽの大きな乗り物は、
俺たちを「夢の先」に連れていってくれるらしい。
ただ自分の本当にやりたいことを表明するだけで、
その大きな乗り物に乗る権利になるんだって。

さてみんなその乗り物に殺到した。
あっという間に順番待ちまでできた。
誰もが目の色を変えている、俺の友達も。
さあ俺も焦ってきた。自分の本当にやりたいこと?
すぐには思いつかないけど、乗るためなら適当にでっちあげておけ。

俺にも乗らせろ、先に乗らせろ。
全員は連れていけない? おいマジか、これに乗れなかったら次はいつ来る。
おいまだ出発するなよ、俺を連れていってくれよ。
そこに乗ってるお前らよ、お前らがやりたいことなんて、
所詮大したもんじゃないんだろ!?

 

いかめしく、満員ぎゅうぎゅう詰めの乗り物は出発した。
泣いて頼み込んだら順番を譲ってくれるやつがいて
俺も結局乗ることができた。馬鹿なやつめ。
しばらく乗ってると乗り換えがあると言って降ろされた。
夜になったら、また別のに乗って行くそうだ。

ふと気づいたら、俺は「本当にやりたいこと」を忘れている。
頭の中のどこにもない。胸の中にもない。こんなはずじゃない。
どうしても思いだせないまま、出発の時間が来る。

おいまだ出発するなよ、俺を連れていってくれよ。
隣の席までふさいでるお前、そこは俺の席なんだよ!

ええと、これが俺のやりたいことか?
いや、こっちが本当の強い望みか?
どれも違う。生きる理由が見つからない。
こんなはずじゃなかった。
俺なしで大きな乗り物は走り去ろうとしている。
こうなりゃ違反してでも乗っていけ!

いや、おいまだ出発するなよ、俺を置いていってくれよ。
何も持たずに大きな乗り物に運ばれていく人生、
こんなの俺の本当にやりたいことじゃない、
本当にやりたかったのは…でももう遅い。

おい俺を捕まえないでくれよ。
どんな乗り物か知らずに乗ったんだ。
けど今さら言ったって、大きな乗り物が俺一人の都合で止まるわけもない。

本当にやりたいことを、俺は本当に見つけたいと思った。
だって大きな乗り物に乗って夢の終わりに連れていかれるなんて、
まっぴらごめんだから…