【はじめに】 基本的に、ここで書くのは言葉的な解釈だけです。「曲のテーマ」とか「メッセージ」とかは聴いたひとそれぞれが感じるものなので、そのあたりの考察にまでは踏み込まないようにしたいかなと思います。

RAY(通常盤)(予約特典ステッカー無し)
BUMP OF CHICKEN
トイズファクトリー
2014-03-12



【歌詞の大まかな意味】

君と別れてから、そんなに時間は経ってない。
だけど光り輝く思い出も悲しいものでしかないから、
僕は思いださないようにして前に進みつづけてる。
君と一緒だったときはあったのに、今はなくなった希望のようなものがあって。
それは透明で見えないもので。
意識しているわけじゃないのに、気づけばそればかり探している。

即興の歌を繰り返すように、その時その時を生きてきた。
君がいなくてさびしかったけど、でもさびしくなかった。
さびしいと思うことは、君のことを思いだすということだから。

目的地はどこなのかとか、いつ着くのかとか、進み方は正しいのかとか、
そんなの考えてられないくらい、進んでいくだけで精一杯。
どうせなら楽しいほうがいいよね。
だから、悲しくても無理して笑ってみるよ。
君との別れが記憶から消えてしまってもかまわない。
それがくれた悲しみは、忘れても僕の中にありつづけるから。

 

思い描いていた未来が、だんだん現実の中に埋もれていく。
でも君との思い出は、僕が生きてきた時間の中に、ちゃんと輝いて残ってる。
君と別れたことの意味を、くよくよ考えたりしてしまうからか、
思い出の輝きがうしろから差すせいで、僕の進む先は陰ってしまう。

たまに熱が出て休むんだ。そうして時間があれば眠るんだ。
そしたら君に会えることがある。
もちろんただの夢だけど、それだけで進む力になってくれる。

晴れる気配もない暗い空だって、星を思い浮かべれば銀河になる。
泣くことは少なくなったし、古くなった靴も新しくした。
君との別れが記憶から消えたってかまわない。
それがくれた悲しみは、忘れても僕の中にありつづけるから。

 

君に伝えたかったことが、何か絶対あったんだと思う。
どうせたいしたことじゃない。
だけどこんなにも、言葉にできない思いが僕の中でうずまくんだ。

 

君と別れたのは、君と出会えたから。
透明な希望は、もともと透明だから、
見えなくても、消えずにずっとどこかにある。

点数や評価がどうとか、他人と比べてどうとか、
そんなの確認してる余裕もないくらい、生きるってすばらしいや。
泣くことは少なくなったけど、無理して笑うのは前と同じ。
君との別れが記憶から消えてもかまわない。
だってそれがくれた悲しみは、いまの僕を形作ってくれているから。

過去から差す、この思い出の輝きの向こうには、いまも君がいてくれるから。

 

【補足】
◆「生きるのは最高だ」という歌詞について
バンプらしからぬ「生きるのは最高だ」の歌詞が物議を醸した曲ですが、羽海野チカさんとの対談で、次のような話がされています。

羽海野 今回のマンガを描いていて改めて思ったんですけど、仕事をしていく時って、心持ちがとっても大事だなぁと。「ray」の、「理想で作った道を 現実が塗り替えていくよ」っていう歌詞を聴くだけで、最近泣けてくるんですよ。それでも、歌声は「空元気かな?」って感じで明るくて。

(中略)

藤原 「ray」を書いてから今日に至るまで、“空元気”という一番嬉しい褒め言葉を今いただいて。「ray」の歌詞が本当に報われたなと。

(http://www.bumpofchicken.com/lion/talk2.html)

※ 2018/02/05更新